疾走するゴミ箱の片隅で。

日々の雑感をツラツラ書きます。

2014/12/14 読んだ本2

 

 2014/12/07『太陽のチャンネル1 死にたがりの吸血姫と、最強無敵の死にぞこない。』読了。

素直に面白いといえる作品ではなかった。400ページもの長さを費やし、ようやくプロローグが終わる……みたいな構成で、面白いと思えるわけがないでしょう。

調べてみると大変評判の良い作品を書いたライターさんらしいので、続刊以降で大幅に盛り返す可能性もおおいにあり得るのですが、ラノベでこの構成はないだろうとしか思えませんでした。

一巻完結が絶対の掟ではないとしても、基本的にラノベの最初の巻の方は一巻一巻でそれなりに区切りを付けつつ、それでいて次巻への引きで読者を魅了するワケじゃないですか。なのに、これは、400ページも読んでこれだけ? 次を読みたいと思えるフックはなかったよ? あの素晴しい作品を作った人だから次からきっと面白くなる? 

ファンはそうかもしれませんが、ファン以外がコレで次を買うほど甘くはないですよ。良作だ、って評判が立てば別でしょうけど。

その他にも、アレやコレやに似ていると言われているようですが、それはまぁ、いいんですよ、正直どうでも。面白ければそれがとりあえず正義だよ。面白ければな。(確かに私も似ているとは思いましたけど……)

そんなことより、一巻に必要な要素(もう一歩先に進んだ物語の一区切り、主人公が強敵に立ち向かい打ち勝つカタルシス等々)を詰め込んでいないのが本当に痛すぎる。きちんと詰め込めば、良作となっていた気配を感じるだけに、それが残念で残念で仕方ありません。

2巻購入は様子見ですかね。だって、コレが似てると言われてるアレが数年ぶりに新刊出るんですもの。むしろそっちがきちんと継続して新刊が出ていくことを願ってしまいます。いや、マジで。