2014/12/14 読んだ本
羅生門 蜘蛛の糸 杜子春 外十八篇 (文春文庫―現代日本文学館)
- 作者: 芥川龍之介
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1997/02
- メディア: 文庫
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2014/12/07『羅生門 蜘蛛の糸 杜子春 外十八篇』読了。
芥川の作品はそこまで読んでいないというか何を読んでいて何を読んでいないかの記憶すらあやふやなのですがとりあえず積んであったので読みました。いくつか被っていたモノもあったけど、六割は未読だったような……。
とりあえず『河童』がお気に入りの一篇になりました。芥川の作品は好きになれそうでなれないという微妙なラインだったのですが、数読んでみて芥川作品の楽しみ方みたいなのを自分なりに見つけられたっぽいので、全作品を読破したいですね。いずれ。
2014/12/07『 龍ヶ嬢七々々の埋蔵金1』読了。
アニメはたぶん二話で切ってしまったのですが、電子書籍で買ってあったモノを今更ながらに読了。信頼できない語り手を使用したミステリっぽい要素もあったのですが、そこら辺の要素がとっちらかって見えたので種明かしにあまり爽快感はなく。
悪い作品というわけではないのですが、ただひたすら主人公が好きになれなかった。嫌悪感を催すとかそういうことではなく、ひたすら話を進めるために、ネタを放るために動いてる主人公だなぁ、と。だから種明かしも釈然としないモノが残ったんですよね。
なんかこっからも信頼できない語り手として物語るらしいので、二巻以降は読まなくていいかな、と。
2014/12/12『レーカン!』5巻読了。
アニメ化が発表され、こっから盛り上がるかもしれない作品。最初の頃にあった心霊要素への驚きが日常として受け入れられてるので、作品初期にあった魅力は薄れてきているものの、まだ面白い……と言いたいところだけど、若干の不安要素は感じ始めています。日常ネタがだいたい天丼で、話が動くようなエピソードもときおり差し挟まれるけど、それの異物感がどうにも拭えないというか。上手い感じに落とし込んでくれればなぁ、と思います。
あと、この何ともいえないモヤモヤに覚えがある気がしたんですが、アレだ。琴浦さん読んでたときのモヤモヤ感だ。
何はともあれ、テレビアニメが成功してくれることを祈っています。
ブラン・マントー通りの謎 (ニコラ警視の事件1) (ランダムハウス講談社文庫)
- 作者: ジャンフランソワパロ,吉田恒雄
- 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
- 発売日: 2008/11/10
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2014/12/14『ブラン・マントー通りの謎 (ニコラ警視の事件1)』 読了。
ミステリーチャンネルで放送されていたドラマの原作です。購入してから数年経ってようやく読了。
だって、海外ミステリってあまり得意じゃないんだもの。これも買ったはいいけどどうせつまらないんだろうなぁって放置していました。積読消化のためと割り切って読み始めたら……何コレ面白い!
最初こそ海外ミステリ特有のめんどくささに加えて18世紀パリの描写などに馴染めずそれなりに苦労したのですが、話が進み始めてからは先が気になって気になって仕方ない。
18世紀パリの日常描写(華美な部分ではなく、すごく庶民的な部分)が魅力的で、そこに暮らすキャラクター達もみんな魅力的。いずれ続編も購入して読みますが……三巻までしか翻訳されてないし、続刊の翻訳もたぶんなさそうなのが悲しいです。
翻訳本が消えていくという話題を再認識させられてつらい。まぁ、日本の本ですらみんな読まないんだから、海外文学なんてなおさらですよね。
みんなが本をもっと読むようになって、面白い本がどんどん翻訳されれば良いと思います。